朝型・夜型について ~体内時計はずれている?!~

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【朝型・夜型について】
~体内時計はずれている?!~

体内時計の話の続きということで
前回の話で2017年のノーベル医学賞
生理学賞の受賞者
3人いらっしゃいましたけども

体内遺伝子の研究ってことで
それまで24個あった体内遺伝子の数が
一気に351個になりましたと
いう話をしたと思います。

全部働いてるわけじゃないんですが
そこで見つかった大きな驚きの発見を
今ちょっとお話ししたいと思います。

ご存知のように人間の体の中
動物もそうなんですけども
おおよそ一日がどれぐらいかと
分かるような能力というのは
ほとんど全ての動物は持ってるわけですね。

人間の体内時計の1日は
24時間よりも少し長くて
20分長いとか30分長いとか
ちょっと諸説はあるんですが
長いことには間違いなくて
仮に24.5時間だとすると
毎日0.5時間ずつ後ろにずれていくわけですね。

それをリセットする必要があるということで
実はその体内時計
メインの時計っていうのが脳にありまして

目から信号が入ったところに届くような脳の部分
ちょっと難しいんですけども
そこに体内時計のメインの時計があります。

ということで
リセットするためには
網膜から入ってくる朝の光が大事なわけです。

朝起きてカーテンを開けて光を入れましょうと
目から光を入れるという事で
太陽を直接見なさいというわけじゃありませんが
朝日が非常に大事ということで
朝起きたらカーテンすぐに開けなさいって
親に言われてたのはそういうことですね。

30分ずつ遅れる体内時計を
カーテンを開けることによって
リセットするという事が一つです。

もう一つはですね
メインの時計だけではなく
体中のすべての臓器に
サブの時計があるという事がわかりました。

もうそこら中にサブ時計があるんですね。
これはちょっと驚きでしてああそうなんだ、と。

結局そのメインの時計とサブの時計の
時計の時間がずれてしまうと
自律神経の不調だとか
体調の不調をきたすことによって

ずれる時間にもよるんですけども
延々とずれ続けるとですね
やっぱり高血圧だったり
糖尿病だったり鬱だったり
アレルギー疾患ひいては癌にまでなるという
驚きの結果が分かったわけですね。

ということで
体内時計をリセットしましょうということで
メインの時計のリセットの仕方は
朝起きてカーテン開けることでしたよね。

じゃあサブの時計は
通常であればメインの時計が合えば
サブの時計も勝手に同期して
合ってくれると思いますよね
普通の人間は。

でも実はそうではなくてですね
サブの時計っていうのは
光の明暗ではリセットされずに
朝食でリセットされるという事が
明らかになりました。

朝何か胃に物を入れることで
そこで朝ですよということが
認識されるという驚きの事実なんですね。

ということで朝食べないということは
その方のサブ時計の起点がお昼に…
お昼食べたとして
昼になってしまうわけですね。

朝の時間は早いのに
昼の時間と体内時計とのズレが生じるということで
そこが今後いろんな病気を
引き起こしてるんじゃないかというようなことが
だんだんと明らかになってきました。

時間栄養学というふうに
呼ばれたりもするんですけども
ネットで検索していただくと
どんなものを食べたらいいだとか

どこまでこだわるかにもよりますが
新しい概念が出てきましたので
食べるものの内容によっても
多少違うというようなことが
提起されています。

結局朝ご飯ですね。
朝ご飯食べなさいって言われてたのは
そういう大切な意味も持ってるということですね。

この時計遺伝子について
新たに分かったことで非常に大切なことは
メインの時計とサブの時計があると。
メインの時計は朝日でリセット
サブの時計は朝食でリセットということで
どちらも非常に大事なんですよということを
覚えてて頂きたいなというふうに思います。

この考え方がだんだん本当に
証明されてきたらですね
小さい子供さんがおられるような
お父さんお母さんは

子供さんがお腹すいてないから
朝ごはん食べたくないとか言った時にですね
サブの時計をリセットするために
朝食は大切なんだよなんていうような
時代がもしかしたら将来
来るかもしれないな
というふうに思っています。

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