【乗り物酔いについて】

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【乗り物酔いについて】

今回は乗り物酔いについて
お話ししたいと思います。

私は全く乗り物酔いしないので
乗り物酔いの方の気持ちが
分からないんですけども
よくとてもつらいとかいう話を聞きます。

今回は乗り物酔いの起こるメカニズムと
その対処法について
少しお話ししたいと思います。

私達の平衡感覚ですね
どんな風にコントロールされてるのか
と言いますと
目から入ってくる情報
それから耳の奥にある三半規管とか
前庭とかいうような部分からの
傾きとか回転っていう情報ですね

それと足の裏で感じる深部感覚
この3つが小脳で統合されて
コントロールされてるという風に
言われています。

車に乗った時の急発進急停車
それからカーブ、Gがかかったりする
そういう状況ですね。

この目では把握しきれてないような
そういう情報がずっと巡って
小脳で統合される時に
非常にずれてるなという風に
感じてしまうと
自律神経乱れて
不安を感じてしまう訳ですね。

その自律神経の不安というのが
長く続きますと
だんだん気分が悪くなって
頭が重い
脂汗が出る
めまいがする
吐き気を催して
ついには吐いてしまう、というような
そういうメカニズムになっているわけです。

つまり車酔いの原因というのが
よく言われる三半規管にある
という場合も勿論あるんですけども
往々にして小脳の問題という風に
言えるという風に思います。

赤ちゃんは小脳が全く発達途中で
発達してませんので
赤ちゃんは全く車酔いがないということですね。

それから3歳から12歳までの子供さんは
小脳が発達している最中ですので
非常に車酔いがしやすい状況
という風に言えると思います。

大人になりますと
小脳の発達が止まると言いますか
二十歳を過ぎますと
小脳が老化を始めますので
車酔いが軽くなるという風に言われています。

二十歳から老化が始まるというの
ちょっと残念な感じですよね。

以上のことから
小脳の情報処理というのを
うまくしてあげるようにすれば
車酔いが軽減するのではないか
という風に考えられています。

この方法については後でお話しします。
では、まず車酔い対策についての
お話をいたします。

なんといっても体調不良
車酔いの最大の原因ですので
車に乗るということが分かってる場合は
睡眠不足であったり
過労であったり
そういうのを避けるというのが
最も大切なことかなという風に思います。

また食べ過ぎとか空腹とか
お腹の調子ですね。

影響しますので
乗車前、軽めの食事にしましょう。

車の中での読書とか
スマホとかですね
ゲームとかは
車の振動によって画面が揺れますので
非常に目からの情報過多になって
酔いやすい状況という風に
言えると思います。

車酔いを防ぐためには
頭をヘッドレストとかにもたれさせて
なるべく揺れないようにして
スマホや読書
目を使うようなことをやめて
できれば進行方向の遠くの景色を
眺めているのがいいという風に言われています。

車内の臭いというのも気になりますので
臭いのきついもの
食べ物を持ち込んだりだとか
そういうのに気を付けて
車内の喚起も気を使いましょう。

どうしても不安が強い時は
車酔いの酔い止めの薬を飲む
というのも一つの方法ですね。

最近では1日1回タイプというのがありますので
飲み忘れなくすためにも
1日1回タイプの利用というのも
いいかもしれません。

今度はもし車の中で
車酔いが起こったときの対策ですね。

シートをリクライニングして
頭が揺れにくいような体制を取りましょう。

それから窓を開けて換気
それから服は締め付けないように緩めて
楽にするということですね。

酔い止めの薬は
酔ってしまっても効く
という風に言われてますので
もしお持ちの場合はそこで飲むのも
いいかもしれません。

可能であれば
窓を開けて、車を止めてリフレッシュ
吐き気は無理に我慢せずに
吐いてしまった方が
楽という風に言われています。

では最後に
車酔いを根本的に治せるかもしれないという
小脳トレーニングについて
ちょっとご紹介いたします。

小脳での情報処理がうまく行かない時に
車酔いが出るという風にお話ししましたけども
小脳の情報処理は慣れることで
うまくいくようになります。

小さな子供さんであれば
ブランコとか滑り台とか
遊ぶということですね。

それはスピードとか揺れとかに
慣れるということが
遊びを通して日常でできる
ということですね。

ちょっと大きくなって
バスに乗れるような年齢になりましたら
一定のコースを通るバスに乗って
同じコースをずっと巡って
だんだん慣れるということで
最近バスは昔ほど揺れなくなってるようですので
大きな車、バスに乗って慣らす。

だんだん慣れてきたら
小さな車に持っていくというのも
有効かと思います。

道具を使わずに簡単にできる
自宅トレーニングをご紹介します。

親指を立てた状態で目の前に出して
両眼で爪を見たまま顔を左右に20回振る。

ちょっとやってみますね。

こんな状態で

両眼で爪をじっと見たまま

目を切らずに

20回と。

あんまり早くやると目が回るかもしれませんし
ちょっと動かしただけで
目が回る方もいらっしゃると思うんですが

これは慣れるためのトレーニングですので
あんまり目が回らないところから始めて
少々目が回っても耐えられるのであれば
だんだん繰り返しているうちに
慣れてくるというまあ
小脳の慣れのための
トレーニングですね。

気長に続けるとちょっと酔いにくくなる
という風に言われています。

ここでまた注意点なんですけども
車に乗るたびにも
必ず嘔吐してしまうような
ひどい症状がいつまでも続くという方は
何か病気が隠れてる可能性
というのもありますので
耳鼻科とか脳神経内科
このような専門家を受診されることを
お勧めします。

以上、車酔いのメカニズムと
根本的な対策である
小脳トレーニングについてお話ししました。

車酔いで悩んでいる方の
参考になれば幸いです。

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